9月27日(水)開催「関西ライターズリビングルーム」第六夜 ゲスト:女流怪談作家「田辺青蛙」(たなべせいあ)さん ご来場ありがとうございました
「第一線で活躍するライターに、ライターがインタビューをする」
そんなコンセプトで、毎月第4水曜日の夜、大阪北浜の喫茶店「フレイムハウス」にて開催しております公開トークスタイルのワークショップ「関西ライターズリビングルーム」。
報告が遅れました。
先ごろ「第六夜」を開催いたしました。
「スポットライター」としてお招きしたのは女流怪談作家「田辺青蛙」(たなべせいあ)さん。
第15回「日本ホラー小説大賞」の受賞を機にプロとなられました。
雨にもかかわらず多数のご来場、まことにありがとうございました。
いやもう毎回毎回、いやがらせのように雨……。
それでもお客さんがいっぱい来てくださって(涙)。
本当にありがとうございます。
今回は客席側が超ゴーカ! でしたね。
芥川賞作家の吉村萬壱さん、Webライティングのカリスマ吉見夏実さん、エアギター日本チャンピオンのチョコバット鵜飼さんという各界のてっぺんが一堂に会しているという、すごい状況でした。
さらに怪談作家の三輪チサさん、第23回「日本ホラー小説大賞」読者賞を受賞された最東対地さんにもご登壇いただき、会場がさらに熱気を帯びました。
▲三輪チサさん
怪談好きにはたまらない一夜になったのでは。
田辺さんの自宅にいる「奇声を発する日本人形」の話には震撼。
さらに、今回は会場にマイクをまわし、お客さんにも実話怪談を語っていただきました。
これがマジで怖かった!
怪談のプロたちが「怖い」とうなっていましたね。
今回、特に勉強になったのは「在宅での取材方法」です。
田辺さんは幼いお子さんを抱えるママさん作家でもあります。
実話怪談を取材するためにしょっちゅう外出する、というわけにはいきません。
そういう状況にはないのです。
そのため田辺さんは電話やメール、チャットを駆使し、在宅の状態で実話怪談の“一次取材”をします。
ほかの作家さんによってはオンラインゲームを使って取材をするツワモノも。
取材とは必ずしも出かけることではありません。
田辺さんは在宅で取材をし、先方チェックもきちんと済ませ、まっとうな手続きを踏んだ良質なテキストを世に届け続けています。
在宅でも一次取材は可能なのです。
育児とライティングの両立に悩んでいる方にとって、励まされる仕事術ではないかと思います。
ほかにも怪談を怖く書く方法、怪談で頭角をあらわすためのアドバイスなどをいただきました。
怪談を組み立ててゆくために脳を鍛える専用のカードゲームがあることも初めて知りました。
さて、次回は10月25日(水)。
第七夜は、いまはなき『マンスリーよしもと』の創刊期から終刊期まで編集に携わり、「お笑い芸人を300回以上取材した」仲谷暢之(なかたにのぶゆき)さん。
「エンタメのおもしろさをテキストで伝える方法」についておうかがいします。
お笑いが好きな方には垂涎の一夜になるはず。
よかったら空けておいてくださいね。