関西ライターズリビングルーム

文章で生きる達人に訊く「仕事術」

2019年9月25日(水)「関西ライターズリビングルーム」第二十八夜、ゲストは都築響一さん。テーマ「仕事は自分でつくればいい。『圏外編集者』という生き方」。無事終了しました。ありがとうございます!

9月25日(水)に開催しましたトークイベント型の勉強会「関西ライターズリビングルーム第二十八夜@北浜フレイムハウス、無事に終了しました。


ゲストは、編集者であり、「TOKYO STYLE」や「ROADSIDE JAPAN」など写真家としても名高い都築響一さん

 

今回も満席。

たくさんのご来場をいただき、まことにありがとうございます。

 

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テーマは、

仕事は自分でつくればいい。
「圏外編集者」という生き方

 

元号が令和になり、2015年に発売された都築響一さんの名著「圏外編集者」の内容が、ますますリアルに響くようになりました。

 

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自分自身がメディアをつくることが可能な時代に、ライターも編集者も「仕事がもらえない」「やりたい仕事に巡り合えない」という言い訳は、もう通用しません。

 

とはいえ、新しいムーブメントになりそうな機運が高まっていたWebメディアも、収益化がうまくいかず、消費税アップを前にして閉鎖や更新停止してゆく例も多々あります。

 

ライターにとっても編集者にとっても、明日が見えないサバイバル時代がやってきました。

 

64歳になる現在まで一度も就職したことがなく、表現できる場所をつねに開拓し続けた都築さん。

 

どんなに景気が乱高下しようとも、旧来のシステムに背を向け続け、「圏外編集者」として生きてこられた都築さんに、これまでどのようにサバイブしてこられたのかをお訊きしました。

 

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都築さんは、2012年前から週に1回、「日本一、情報量が多い」メルマガを発行しており、一号たりとも、一分一秒たりとも「落とした」ことがありません。


「締め切りは自分でつくる。自分でつくったからには守る」精神でひたむきに発行し続け、その実績は読者から圧倒的な信頼を獲得。


ゆえに収入の8割をメルマガから得る生活を実現させています。

 

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さらに新刊は「書籍サイズでは情報量が収まらない」からとPDFで製作して、USBで販売。


なんとコピーガードなし!


これは紙の書籍の「貸し借りできる」よさと、「在庫を持たず、拡大して読むことも可能」な電子のよさを互換させたいからなのだそう。

 

「書きたいことがあれば、自分で出版すればいい。既存のメディアに乗っかる必要はない」

 

60代の都築さんが、会場に集う誰よりも最新鋭の考え方をしていました。

 

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「やりたいことは、自腹を切ってでも、まず自分でやる」
「自腹が切れるかどうかが、自分の本気度をはかる尺度」

 

創作という点でも、商業ベースに乗せるという点においても、まず「やってみないと誰もついてこない」という孤高の実践主義、現場主義。


お越しになった誰もが、炊きつけられたのではないでしょうか。

 

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帰り道、「自分はなんにもやれていないよな」と落ち込みました。
だからこそ、お話が聞けて本当によかったです。

 

都築さんは12月6日(金)にも同場所へお越しいただきます。
ただし12月のこの回は、関西ライターズリビングルームではなく、秘蔵画像&映像上映会です。