2019年7月24日(水)開催「関西ライターズリビングルーム」第二十六夜、ゲストは近藤雄生さん。無事終了しました。ありがとうございます!
報告が遅くなりました。
7月24日(水)に開催しましたトークイベント型の勉強会「関西ライターズリビングルーム」第二十六夜@北浜フレイムハウス、無事に終了しました。
たくさんのご来場、まことにありがとうございます。
今回は、新刊「吃音―伝えられないもどかしさ―」が5刷(!)のベストセラーとなっているライターの近藤雄生さんをお招きし、「ノンフィクション/ルポルタージュの名手に訊く 『取材記事』のつくりかた」というテーマでお話しいただきました。
「本田靖春 ノンフィクション賞」にノミネートされ、その発表の前日というお忙しいさなかにお越しいただき、恐縮です。
とはいえ、そういった緊張感がみなぎる状況下でお話をうかがえるのもまた、私やお客さんにとっては千載一遇の好機でした。
現在「新潮ドキュメント賞」「本屋大賞ノンフィクション部門」にもノミネートされておられます。
すごい!
ノンフィクション作家の沢木幸太郎氏に、自分が書いた原稿や、熱い想いを綴った手紙を送っていたという駆け出しの時代。
「憧れの書き手」が、高みを目指す最大のモチベーションになる。
そのような大きな存在で出会えることは、本当に重要なことだと思いました。
PR記事ではない、もしかしたら相手が話したくないかもしれない内容にも踏み込まねばならないノンフィクションの世界。
いったいどうやって取材対象にアポをとるのか、取材対象の名前を本名にするか仮名にするかの線引きは?
そしてノンフィクションはどのようにして取材資金を捻出するのか、などなど、さまざまな質問を投げかけました。
この日はとにかくお客さんが皆、メモをとるとる。
「取材」って、切実なんですよね、ライターにとって。
本音を言うと、しなくて済むのならば、したくない。
難しいんです本当。
「この取材、迷惑なんじゃないか」「相手の時間を奪いすぎていないか」「確実に、めんどくさがられてるよね」「大事なことを聞き漏らしていないか」「質問が出てこない」「欲しい答が返ってこない」「訊きたい核心に辿りつかない」「おもしろすぎて、まとめる自信がない」「おもしろい話が、ぜんぶオフレコ部分」「方言きつすぎて、なにを話しているかがわからない」「ICレコーダ、まわってない……」「どうしよう。インタビューの途中なのに、めっちゃトイレ行きたい」などなど、悩みは尽きない。
そういったハードルを乗り越えて作品に昇華させた近藤さんの話は、血と汗と涙が通った金言ばかりでした。
次回以降の予定
8月28日(水) 塩田武士さん(小説家)*満席
9月25日(水) 都築響一さん(写真家/編集者)
10月23日(水) 村東剛さん(写真家/『インコのおとちゃん』)
11月27日(水) 日下慶太さん(電通コピーライター)
12月25日(水) 深津さくらさん(怪談師)
2019年1月22日(水)未定
それぞれ予約は開催日一か月前からです。